出版社内容情報
日本の仏教教育の展開を、①古代・官僧教育とその周辺、②中世・顕密仏教のトリレンマ、③近世・寺院法度の内と外-の三部で論究。
目次
序論 前近代日本の仏教教育
第1部 古代・官僧教育とその周辺(「山家学生式」十二年篭山修行制度の成立とその後;綜芸種智院の世界)
第2部 中世・顕密仏教のトリレンマ(中世興福寺の「会」と「講」―南都寺院社会における学侶の養成;浄土教の興隆を支える僧俗の学習とその支援―『他阿上人法語』に見える武士を中心に;仏教教育としての遊行の位相)
第3部 近世・寺院法度の内と外(近世社会における仏教教化活動と民衆―越前真宗の事例を中心に;女性の仏教修得の軌跡―近世仏教の礎;仏教教育の場としての手習塾―往来物の分析を中心に)
結び―近代への展望