内容説明
ラヴクラフトの継承者たちから、新しい神話時代への誘い―海神から忍び寄る恐怖「盗まれた眼」“封印の守護者”の昔語り「妖蛆の館」、謎の古文書が見せる悪夢「墳墓の主」他、“ラヴクラフトの再来”B・ラムレイらが1960‐70年代に紡いだ、次世代神話の傑作選。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶうたん
8
函入り本の再編集なので、読んだものもあるかもしれないが全く記憶が無い。本書では邪神を切り刻んで退治してしまうハワードが掟破りで一番面白いのだが、およそ正統的とは言えないだろう。邪神をも恐れぬとはこのことで、どんな魔剣なんだか。そのほかの作品はクトゥルーの知識有無で印象は変わるのだろうが、大体いつもの感じの面白くないわけじゃないぐらいの印象で読み終えることができる。嫌いじゃないのだけれど、信奉者ではないせいか、マンネリのような気配もあって、読んでいていまいち高揚感がないんですよね。2020/10/25
Smith, Ordinary. Person.
2
ブライアン・ラムレイもまた、クトゥルフ神話の啓蒙に努めたダーレスに才能を見出された作家の一人です。彼は13歳の時にクトゥルフ神話の虜となり、従軍生活の傍らで創作活動に励みました。そして投稿を繰り返した末にダーレスに認められたラムレイは、ダーレスの出版社からクトゥルフ神話作家としてデビューしたのです。5集は『盗まれた眼』などラムレイの初期代表作品の他、後にゾス神話群と呼ばれることになるシリーズの先駆けであるカーターの『墳墓の主』など13編を収録。以下コメントに、ちょっとだけネタバレありの各話感想。2022/10/01
poppen
0
主人公が剣で異界のものを切り刻んでしまう、ロバート・E・ハワードの「闇に潜む顎」に笑ってしまった。2009/04/24