内容説明
フーさんの家に突然乗りこんできた男たち。フーさんはなにも出来ないまま、トラックの荷台につみこまれ、どうやら「街」というところに連れてこられてしまったみたいです。フーさんの部屋は高い建物の五階で、隣人は変わった名前の人ばかり。それに森の家でそだったフーさんには見たこともないものだらけです。いきなり熱いお湯が出てくる水道、オートロック式のドア、エレベーター、そして初めて目にする海。こんなんでフーさんはこれから先大丈夫?自分で読むのなら小学校3~4年から。読み聞かせるのなら3~4歳から。
著者等紹介
マケラ,ハンヌ[マケラ,ハンヌ][M¨akel¨a,Hannu]
1943年フィンランド・ヘルシンキ生まれ。作家・詩人。詩、小説、児童小説、絵本と作家としての活動は多岐にわたる。フィンランド国内で数多くの児童文学賞を受賞しているが、児童書だけではなく、1995年に『Mestari』でフィンランディア賞(フィンランド最高の文学賞)を受賞するなど、一般向けの文芸の世界でもおおいに活躍している。現代フィンランド文学界を代表する作家の一人
上山美保子[ウエヤマミホコ]
1966年東京都生まれ。東海大学文学部北欧文学科卒。大学在学中、トゥルク大学人文学部フィンランド語学科留学。現在、フィンランド技術庁Tekes勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きゅー
3
シリーズの3作目。フーさんの家に幹線道路が通ることになり、立ち退きを命じられた。荷物と一緒に運ばれたのは見知らぬ部屋。今回は『フーさん』のような日常生活を描きつつも、友人と住み慣れた家を失ったフーさんの寂しさが前面に出た物悲しい雰囲気を湛える1冊だった。少しずつ生活には慣れていくけど、懐かしい我が家を忘れられない。だけど冬が終わり、春がくるように彼の生活にも驚くことがあった。幾つかの出会いが重なり、フーさんはある決心をする。読み終えてみると、こうなるしかないと思わせる幕の閉じ方。楽しく読み終えた一冊。2013/02/08
ナラブーシカ
0
最初に届いたのがシリーズ2作目となるこの本でした。翻訳がね、直訳チックなのがちょっと残念なんだけど「愛おしい」わ。これからどんどん深読みして北欧を学ぶのだ!!2010/08/27
紗世
0
フーさんかわゆす。でも、まさかこれがシリーズもので、しかも一冊目じゃないとか思わなかった。他のも読んでみよ♪何にも知らないフーさん、いろいろあって、おかしなこともいっぱいして、すっごい可愛かった!!短い文章がたくさんあるのもないかいい♪なんか和んだ~。2008/11/16
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