内容説明
最愛の母の死、専制的な父との確執―現代のアイルランドを代表する作家マクガハンが、幼少時代から作家としてデビューするまでのみずからの半生を、時に美しく、時に過酷な相貌を見せるアイルランドの四季折々を背景に、穏やかなユーモアと郷愁を交えて綴った、静かな感動に満ちた回想録。
著者等紹介
マクガハン,ジョン[マクガハン,ジョン][McGahern,John]
1934年アイルランドのダブリンに、警察官の父と小学校教諭の母との間に生まれる。大学を卒業後、小学校教員となる。1963年The Barracksで作家としてデビュー。1965年の第二作『青い夕闇』が発禁処分を受け、教員の職を失い、ロンドンに出て、臨時教員や建築現場の労働者として働く。スペイン、アメリカなどを転々としたすえ、1970年にアイルランドに帰国、再び小説の執筆を始める。Amongst Women(1990)でアイリッシュ・タイムズ賞などを受賞、またイギリスのブッカー賞の候補作にもなった。現代アイルランドを代表する作家の一人である。2006年3月死去
東川正彦[ヒガシカワマサヒコ]
1946年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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