内容説明
鉄道は文学の中でこんな風に登場した。井伏鱒二、林芙美子、島崎藤村、若山牧水らがその作品で描いた、日本各地の駅を訪れて綴った、文学と鉄道をめぐる、紀行×エッセー×評論集第2弾。
目次
井伏鱒二の『集金旅行』―ユーモアと人間の真実のなかに
放浪の女流作家 林芙美子―風琴と魚の町・尾道はいま
島崎藤村の『山陰土産』―山陰行に汽車旅の原点を見た
山口誓子の『踏切』―度しがたい汽車マニヤのうた
中野重治の『汽車の罐焚き』―北陸の空に白煙をあげて
都会のはざまの農村での苦脳―佐藤春夫『田園の憂鬱』の今昔
若山牧水の『旅とふるさと』―人生に旅の本質を求めて
伊藤左千夫が描いた房総の風土―九十九里の潮鳴りが聞こえる珠玉の小説群
萩原朔太郎の『愛憐詩篇』ほか―時うつりゆく前橋に思いをはせて
徳冨廬花の北辺めぐり―鉄道でたどった『熊の足跡』
国木田独歩の『空知川の岸辺』―山林に自由存して いまもなお
開明期のリーダー 福沢諭吉―明治の巨星は「汽車」の名づけ親だった
明治開化期鉄道事情―鉄道の登場は“旅”を変えた
著者等紹介
原口隆行[ハラグチタカユキ]
昭和13年(1938)、東京に生まれる。昭和38年(1963)、上智大学経済学部卒業。同年凸版印刷に入社。昭和57年(1982)、フリーになり、執筆活動に入る。雑誌『鉄道ジャーナル』『旅』『旅と鉄道』などに寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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