内容説明
情け知らずのアガサとダリアの両オバさんをはじめ、恥知らずの悪友シッピー・タッピー・ビンゴや怖いもの知らずの悪童トーマスらの猛攻をまえに、またもやピンチにおちいる世間知らず若旦那バーティー。あいも変わらぬ奇人怪人たちが勢揃いした、奇想天外なジーヴス・ワールド全１１編。
著者等紹介
ウッドハウス，Ｐ．Ｇ．［ウッドハウス，Ｐ．Ｇ．］［Ｗｏｄｅｈｏｕｓｅ，Ｐｅｌｈａｍ Ｇｒｅｎｖｉｌｌｅ］
１８８１年イギリスに生まれる。１９０２年の処女作『賞金ハンター』以後、数多くの長篇・短篇ユーモア小説を発表して、幅広い読者に愛読された。第二次世界大戦後、米国に定住し、１９５５年に帰化。１９７５年、サーの称号を受け、同年９３歳の高齢で死去した
森村たまき［モリムラタマキ］
１９６４年生まれ。中央大学法学研究科博士後期課程修了。国士舘大学法学部講師。専攻は犯罪学・刑事政策（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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扉のこちら側
76
再読。2015年1140冊め。この堅苦しさがおもしろおかしい訳の妙。長編よりテンポがいい短編の方が好みのシリーズ。おバカのように書かれているバーティ―は、でも様々な古典からの引用をたくさんしていて、やっぱりイートン→オックスフォード卒なんだよなと思わされる。でもいろいろと「愛すべき残念」な人ばかりだ。2015/11/20
九月猫
53
時系列（原著刊行）順にシリーズ挑戦中、第三作目。短編集なのに400ページ近く……気合いを入れて読み始めたら、いやぁ今回も愉快愉快。「気合い」なんて言葉とは無縁の、ジーヴスワールド。バーティが飛び込んだり巻き込まれたりする数々の騒動と、慇懃（時折、その後に無礼と続く）な態度と言葉でもって最善の解決策を提示するジーヴス。パターンではあるものの、バーティの若主人気質ののほほんとした空気感のおかげで、いつ読んでも楽しい。今回のお気に入りは「ジョージ伯父さんの小春日和」。いつも体調の悪い伯父さんもやるときゃやるね♡2016/10/14
izumi
28
安定のマンネリなので、続けて読むと、お腹いっぱいと感じる時もありました。寝る前に１話ずつ読むのがちょうど良いペースかな。ウースター顔、テニス顔、スポーツマン、タバスコ、ピッピー！ブッブー！、ブンブン等、良く分からないけど勢いがある言葉を読むと、楽しい気分になりました。今回でようやく、アガサ伯母さんとダリア叔母さんの違いが分かってきました。バーティーが有無を言わせず酷い扱いを受けるところは共通していますが、ダリア叔母さんとの方が意思疎通が取れていそうな感じがしました。2016/02/21
星落秋風五丈原
18
ぐうたらでダメ男の若旦那バーティーと、とんち男の召使いジーヴス。世界的に有名なこの名コンビと、オマヌケなビンゴやお節介屋のアガサ伯母さんたちが繰り広げる抱腹絶倒の人間喜劇2006/08/07
びっぐすとん
17
図書館本。マンガで予習済みなので状況が目に浮かぶ。バーティーもビンゴもシッピーもおじさん、おばさんは出てくるのに両親は？アガサ伯母やジョージ伯父は両親のどっちの兄姉なの？お金持ちだけど貴族ではないのかな？アガサ伯母は高齢なのに息子のトーマスは10代だし。親世代は兄弟が多いのにバーティー世代は少ない。割りと簡単に婚約してるな。バーティーのお金は誰が出しているのか？おバカなのにオックスフォード大学を卒業してるけど貴族階級は優遇されていたのかな。ジーヴスはどこで学んで教養をつけたのか。中産階級ってことかな？2022/01/29
