内容説明
名作『花物語』の続篇として書かれた珠玉短篇集がついに復刊!中原淳一の清純優美な挿絵に彩られた、香気高き永遠の少女小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
橘
4
まず中原淳一さんの装丁や挿絵が可愛くてキュン。話は少し教訓めいてましたが、切ない話ばかりでした。育ちの違いで人を判断するというのはよくわからない心理ですが、昔は多かったのかも。2010/11/28
miho
2
中島京子の女中譚の元ネタだというので読んでみた。昭和初期の少女たちは、きっと、中原淳一の挿絵とともに、夢中で読んでたんだろうな。綺麗な文章の奥に少し毒を感じた。「小さいおうち」も、かなり吉屋信子の影響を受けてる気がした。もしかしたら吉屋信子へのオマージュなのかも。2013/07/22
ワタナベ読書愛
1
2005年刊行。初出:1935年(昭和10年)からなんと70年後に、私に読まれている少女のための短編10話。当時の雰囲気が存分に感じられる。貧富の差や、地方と都会の文化や生活の違い、幸せな境遇と不幸にずんずん落ちていく人生など、はっきりした立場の違いがあり、人の心の変わりようを容赦なく生き生きと描いてあり、ドラマチックだ。今ではなかなかお目にかかれない単語も多々あり、読者は頭がちょっと良くなった気分にもなれる。どの話も面白い。読み切りばかりなので、いつでもどこからでも読める。当時の流行イラストが斬新で素敵2024/02/19
いんちょ
0
2008-06152016/03/12
すずめ
0
好きです。2014/05/23