内容説明
かのホメロス「オデュッセイア」の舞台を宇宙におきかえ、われらがロードストラム船長とその乗組員たちが繰り広げる大冒険を綴ったラファティ版英雄叙事詩。一行が向かうのは、快楽を貪る世界、巨人たちが毎日死ぬまで戦う世界、時間が異様に速く過ぎる世界、そして人喰い世界。世界のすべてを支える男の替わりを務めたり、はたまた動物に変身させられたり。危機また危機!故郷ビッグ・タルサにたどりつくのはいつの日か…奇想天外なアイデアの連続、どす黒いユーモアと幻想的ロマンティシズムに彩られた奇妙奇天烈な豊饒世界。偉大なるほら話の語り手、ラファティによる傑作長篇がついに登場。
著者等紹介
ラファティ,R.A.[ラファティ,R.A.][Lafferty,R.A.]
1914年、アメリカ・アイオワ州でアイルランド系の家庭に生まれる。タルサ大学夜間部で数学とドイツ語を学び、四年間の兵役後、電気技師として就職。60年、“Science Fiction Stories”掲載の短篇「氷河来たる」でデビュー。以降、84年の休筆まで200篇を超える短篇、20冊を超える長篇作を発表。68年、初めての長篇を立て続けに三作発表(『トマス・モアの大冒険』『地球礁』『宇宙舟歌』)、一躍脚光を浴びる。『トマス・モアの大冒険』(青心社文庫刊)はヒューゴー、ネビュラ両賞の候補にのぼる。72年、「素顔のユリーマ」でヒューゴー賞受賞。2002年オクラホマにて死去
柳下毅一郎[ヤナシタキイチロウ]
1963年生まれ。東京大学工学部卒。英米文学翻訳家・映画評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MICK KICHI
藤月はな(灯れ松明の火)
umeko
かながわ
南禅寺の小僧