内容説明
中原淳一のおしゃれ読本。「本当の女らしさとは」、「ゆかたの着こなし」、「雨の日のアンサンブル」ｅｔｃ…１３２項目にわたって美しく生きる工夫を説いた、女性のための座右の書。
目次
本当におしゃれなひととは
もう一着作るとき
ジュニアのタイト・スカート
夏は下着の丈に特に気をつける
スラックスと帽子、靴下
真心のこもったプレゼント
秋にも白を使いスッキリと
トッパーにはタイト・スカートを
本当の女らしさ
帽子は洋装の仕上げです〔ほか〕
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加奈子本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロミ
56
【読メ乙女部】中原淳一流美しくあるための知恵が凝縮されている一冊。初版が古い本なので洋服は自分で作ること前提なのがすごい。中原先生のお言葉は聞いていて女としては耳と心が痛くなることだらけです。こんなに細やかに気を遣わないと美しくなれないのかと途方に暮れます。とは言え基本的に身だしなみに重点を置いている文章が多い気がしました。ボロは着てても心は乙女…なんて中原先生は許してくれないでせう。もっと身のこなしに気を遣いたいです。一行読むごとに身が引き締まる思い。2016/09/09
nichepale
10
先日行った「111年目の中原淳一展」が素晴らしかったので購入。当時の雑誌連載エッセイを集めたもののようだ。時代背景が違い過ぎてあまり実益はない。大きな違いとして面白かったのは、当時は洋服は自分で創るものというのが前提という点。布の選び方や裁断の仕方、襟で変わる印象などが細かく書かれている。特に驚いたのは、先シーズンに着たニットは、今シーズンは一度ほどいて別のスタイルに編み直しましょうというところ。女性の多くが縫い物や編み物ができた時代とは、とても美しいなと思う。生地屋さえ街から消えた昨今は、少し寂しい。2024/01/20
真竹
5
主に女性のファッションについて、中原淳一の美意識が詰め込まれた一冊。書かれてから時間が経っているので、すべてが今にも通じる訳ではないけれど、見習いたい点もいくつか。バッグにはハンカチを３枚、グレーのスカートと美しい寝巻き。2015/04/20
ここ
4
院内図書。わー！イラストが好みすぎる！この時代のファッションがまた素敵！昔の本なので洋服は自分で作るが前提になっていますが、着る時のインナーには気をつけなさいとか、ハンカチは3枚持ちなさいなど、自分が小学生の頃に見た、子供向けの雑誌にもそのような事が書いてあって。衝撃を受けたあの時を思い出す。見た目だけじゃなく、文字はきれいに正しく。電話の対応には気遣うべしなども記載あり。ここに出てくる電話は「固定電話」だけど。わくわくしながらページを行ったり来たり。手元に置いておきたいなぁ。2021/01/15
なつの
4
中原淳一。この人の描く女性は皆美の極みだろう。完璧すぎるが故に現実にはそうそういないだろう。調べたところ、朝丘るり子さんの中原氏自らヘアカット&メイクを施した写真を見つけたのだが、美しかった。70歳を過ぎた朝丘さんはご健在だが年を取って品のある美は健在だった。今年は中原淳一生誕100周年。各地でｲﾍﾞﾝﾄが行われているようだ。本の中だけでなくデッサン等の実物を見、中原淳一の美に触れてみたいと思う。2015/06/14
