目次
女
河岸と舟
樹の間
釣り
植木の影
橋の隅
池畔
對話
花と椅子
廣告板
公園
舟住ひ
マドゥレン
川蒸気
女二人
博勞
椅子
橋の下
公園の花
セーヌの水
古本屋
水邊
噴水
巴里の印象
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
354
本書は1922年(巻頭の表示は1913年)に寫眞藝術社から刊行された『巴里とセーヌ』の復刻版。高価なだけあってサイズから紙質にいたるまで可能な限り初版に近づけている。写真家は福原信三。全部で24葉の写真を掲載するが、いずれも過剰なくらいのソフトフォーカスで撮られている。写真史的な価値はわからないが、写真から受ける印象を語れば、ソフトフォーカスの故もあろうが、まさに印象派の絵画を思わせるものである。もちろん、すべてモノクロームなので色彩はないが、陰影の表現と構図がそうした雰囲気を醸成するのだろう。2022/01/23