感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
15
英国のカントリーミステリとしては道具立てが揃っていて、殺人事件は一つだけだが、飽きさせず、恋愛も絡めながら、ラストまで引っ張ってゆく手腕はさすが。演劇的見せ場を心得た作家だ。殺人シーンはショッキング。グラディス・ミッチェルほどではないが。2009/06/23
造理
9
★★☆☆☆ とある田舎で行われた「モリスダンス」の最中、衆人環視の中道化の首が切り落とされるというなかなか魅力的な謎が描かれています。登場人物が多い点は書き分けられていて混乱しませんでしたが、ダンスの状況が若干分かりにくく残念。とは言え、謎解き、捜査を含め古き良き探偵小説だと思います。2017/09/21
やっす
7
衆人環視下での斬首というド派手な不可能犯罪に胸を踊らせながら読み進めたわけですが、解決は少々残念に感じました。感心できる部分もあるのですが、事件発生時の位置関係などがよく分からないため、説明されても今一つ理解出来なかったのが大きな理由です。現場の見取図でもあれば良かったのにと思ってしまいます。総じて期待値が高かっただけにちょっとがっかりな読後感でした。2015/05/07
ふう
5
こういうシチュエーションものだと、どうしても「ジュゼベルの死」と比較してしまう。あの衝撃に勝るミステリーはあるんだろうか? 中盤ちょっとかったるい感じはあったけど最終的にきちんと収束したのはさすが。2008/02/08
有沢翔治@文芸同人誌配布中
4
キャッスルで行われる伝統芸能〈五人息子衆のモリスダンス〉という演目のフィールドワークに赴く。そして舞台の幕は開き、クライマックスにさしかかったところで、殺人が発生した。道化師役の男、ウィリアム・アンダーソン(ガイザー)が剣で首を切られて殺されたのだった。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/50797516.html2009/02/22