内容説明
本書は、明代の軍制についての考究を意図した。また、軍制史の研究に取り組む中で、軍事と政治、軍事と外交という枠組み、あるいは視点の必要性を感じ、その素材として、英宗回鑾の問題を取り上げてみている。
目次
前編 軍事行政―衛所を中心として(衛所の活動とその運営;衛所の世襲制度とその運用)
後編 政治と軍事―英宗回鑾を中心として(英宗蒙塵;回鑾発議;回鑾拒否;交渉開始;虜軍発進 ほか)
著者等紹介
川越泰博[カワゴエヤスヒロ]
1946年宮崎県日南市に生まれる。’76年中央大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在中央大学文学部教授(大学院併任)。博士(史学)。著書に「中国典籍研究」(’78年)「北京小史」(’82年)「明代建文朝史の研究」(’97年)「明代異国情報の研究」(’99年)
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