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内容説明
江戸時代、特に絵双六が庶民文化を背景にして、華やかに繰り広げられた幕末とその影響を強く受けている明治初期の絵双六を中心にして、書誌的調査とその整理、目録作成、注釈作業に基づく各作品の解説作成を試み、その全貌に迫る。
目次
古い形の絵双六篇
東海道篇
江戸の名所・名物篇
和歌・読み物篇
歌舞伎・浮世絵篇
景物・尽くし物篇
女の生活篇
教育篇
世界知識篇
戦争篇
附録としての絵双六篇
著者等紹介
加藤康子[カトウヤスコ]
1954年愛知県生まれ。1980年東京学芸大学大学院(国語教育・古典文学専攻)修士課程修了。梅花女子大学文学部児童文学科助教授(日本児童文学前史)
松村倫子[マツムラノリコ]
1954年東京都生まれ。1976年立教大学文学部日本文学科卒。東京都立中央図書館司書
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感想・レビュー
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Willie the Wildcat
65
文化、時代を反映した絵双六。出版の仕掛けを、カラー写真と共に解説。敢えて印象的な3点を挙げるとすると、まず『玉尽年玉寿古六』。数ある玉から選定したのは、洒落っ気タップリの”たぬきのX玉”。対照的な『昔咄赤本寿語禄』からは、現代に続く文化が微笑ましい。そして『処世教訓漫画双六』も、構成そのものが面白い。表は”青赤”線で描く正邪道?!裏には岡本一平を含めた画訓集という贅沢な作り。読後、我が家の古文書『西洋道中膝栗毛』11編同封の絵双六を改めて検証。いいなぁ、歴史を肌で感じる瞬間。2022/06/05