出版社内容情報
プリキュアシリーズ第七作目「スマイルプリキュア!」。原作アニメの「その後」を描いたオリジナルストーリー。「スマイルプリキュア!」のメンバー、みゆきは書店員に、あかねは家業を継ぎ、やよいは漫画家デビュー、なおは保育士に、れいかは小学校の教員に、それぞれ成長して日々を過ごしている。やがて壁にぶつかる5人だが、「この世界はなにかおかしい」ことに気づく。大切な友達の存在を忘れてしまうこの「絶望の世界」は本当に現実? 未来と笑顔を取り戻すためには、大人のままプリキュアに変身するしかない?キャラクターの魅力はそのままに、大人も子供も楽しめる「読むプリキュア」です。
内容説明
10年後、みゆきは本屋の店員、あかねは実家のお好み焼き屋で働いている。やよいは人気マンガ家、なおはサッカーチームのコーチ、れいかは中学校の教員になっていた。一見平和な日々を送っていた5人だが、しかし、この世界は何かおかしいと気付き始めた。そこは、ジョーカーが仕掛けた『絶望の物語』の中だったのだ…。
著者等紹介
小林雄次[コバヤシユウジ]
脚本家。長野県出身。1979年9月3日生。2002年『サザエさん』でデビュー。特撮・アニメのほか、一般ドラマも手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えすてい
11
小説版プリキュアの中で最も大人向けで大人に響くのがスマプリ。何せ5人が24歳になった時のことを描いている(これには最終章でとんでもない黒幕がいるのだが)。5人ともそれぞれ別々の道を歩み日々の仕事に忙殺され中学時代の事を顧みることもなくなり名前すら忘れかけていく。個人的にはみゆきとやよいの置かれた立場にグサッと刺さった。2人とも確かに甘い世界ではないがしかしチャレンジしたことに後悔はない。24歳プリキュア変身と黒幕が消えた後の結末は読者の想像に任せるが、仕事に疲れた大人に一番読んでほしい一冊なのは確か。2023/02/13