内容説明
警察本部長スコール大尉は、20年前の事件の復讐を誓う元服役囚に脅かされていた。そしてついに、警察本部内に二発の銃声が響きわたった。白昼堂々、執務室で本部長が射殺されるという前代未聞の大事件、しかも一見単純な事件の裏には、驚くべき犯人の執念と周到な計画が隠されていた。
著者等紹介
ウエイド,ヘンリー[ウエイド,ヘンリー][Wade,Henry]
1887~1969。本名ヘンリー・ランスロット・オーブリー=フレッチャー。イギリス、サリー州の名家に生まれる。近衛兵連隊に入隊、第1次大戦で数々の軍功をあげ、除隊後は行政、司法の重職を歴任。父親のあとを継いで准男爵となる。ウエイド名義で発表した本格ミステリは、黄金時代探偵小説の風格に満ち、リアルな警察捜査の描写と倒叙形式の導入、高度な社会性によって高く評価されている
鈴木絵美[スズキエミ]
愛知県生まれ。南山大学外国語学部卒。翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
本木英朗
16
ブロドシャー州警察本部長スコール大尉はある晩一人の男から命を脅かすがごとき脅迫を受けます。その男は20年前大尉の手によって刑務所に送りこまれた凶悪な殺人犯だったのです。州警察は大尉の身辺警護を強化し始めますがその矢先、よりにもよって警察署内の本部長室で二発の銃声とともに大尉は射殺されてしまいます!(→)
本木英朗
12
黄金時代本格ミステリ作家のひとりである、ヘンリー・ウエイドの長編のひとつである。俺は2001年の一度、読んでいた。警察本部長スコール大尉は、20年前の事件の復讐を誓う元服役囚に脅かされていた。そしてついに、警察本部内に二発の銃声が響きわたった。白昼堂々、執務室で本部長が射殺されるという前代未聞の大事件。しかし一見単純な事件の裏には、驚くべき犯人の執念と周到な計画が隠されていた――という話である。全然覚えていなかったのもあり、本当に超凄かった!の一言である。流石は作者であります。(→)2026/04/05
timeturner
6
最初の数ページで犯人の見当はつくけど、レッドへリングも伏線もきっちり回収する丁寧な仕事で、最後まで退屈せずに読めた。プール警部はあらゆる可能性を地道に潰していって真相に至るタイプで、読者を騙そうとするケレンがないので信頼できる。好きなタイプだけどちょっとキャラが薄いかな。2022/10/03
tomo6980
4
一つ仮説を立てて捜査。否定されるとまた仮説、検証。これを繰り返す。これはクロフツじゃないか。このじっくりした展開が懐かしくも楽しい。どうしてクロフツはほぼ全作品が訳されたのに、ウエイドがここまで取り残されたのか不思議。2021/07/10
ぼくねこ
3
舞台から設定から登場人物まで計算し尽くされたプロットは圧巻。黄金期の他の作品たちに引けを取らない名作。ただ、もう一捻りあっても良かったかも。2017/01/19




