内容説明
南国の発熱都市を舞台にした7つの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
25
一つ一つの小説がマイケル・ウィンターボトム監督の映画「ひかりのまち」に出てくる人物のようで、どこか愛おしい。 それは、先日、BS1の「激動の世界をゆく」の「台湾」を見たせいかも知れないが。 この短編集には、強い同時代性・親近性を感じた。 なかでも、台北のダンスホールのチーフダンサーを描いた白先勇の「最後の夜」が、一番のお気に入り。 水商売の女たちの華やかさとしたたかさを活写していて、読んでいて懐かしさがこみ上げて来た。 2017/12/30
夏子
9
台湾の首都、台北を舞台にした様々な作家の短編集。幻想的なのやSF的なのや現代風の物など作風は色々。ダンスホールで働く女性のダンサーとしての最後の一日を描いた「最後の夜」とノスタルジックな時間SF「ノクターン」が好き。2016/09/27
Mana
3
この間、エドワード・ヤン監督の映画「台北ストーリー」を見ました。パンフレットで脚本家の朱天文が女性の阿偵(アジン)の目線の書き下ろしを書いたと載っていたので、てっきりそれかと思って読んだら違ったので残念でした。台湾の作家の短編集で、収録された作品はまあまあ面白かったです。2017/07/14
紙虫
1
ドラマや映画は結構知っていても、読んだことない台湾の小説。とっかかりにと図書館から借り出し。メンタル的には近しい感覚のかの国も、外省人と内省人、戒厳令に民主化、徴兵制、国民のバックボーンは大きく違えど、それでも人間ひとりひとりの思いは同じ。背景のわからないところも含めて楽しみました。SFと自動販売機ネタが面白い。2015/07/05
onisjim
1
小説で描かれる台湾の風景はどこか見知っているようであり、同時にまったくの異国であり、そしてどの作品にも不思議な熱気のようなものを感じてとてもよかった。2014/12/28
-
- 和書
- 国税通則法の理論と実務
-
- 和書
- 洋食セーヌ軒 光文社文庫