内容説明
王も王女も。王侯たちの栄華と悲哀。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
75
国書刊行会の日本幻想文学集成と並行して読もうと思っているシリーズに着手。「サロメ」はオスカー・ワイルド版というより、聖書のイメージに忠実である。「セミラミス女王」は鳩に育てられ、毒によって全てを手に入れたセミラミス女王の物語。王に最愛の妻を奪われて自刃した老将軍は涙を誘う。そして王子の後見人として栄華を極めたセミラミス女王も自身が築き上げた国と自身の滅亡を悟るも望んだ死に方すらできない姿も哀れだ。ただ、彼女の魂が鳩として地からの呪縛を逃れて飛翔し続ければいいと願うばかり。「シリアの公女たち」は歴史に女あり2021/11/07
よみ
1
私が想像していたよりもよっぽど多岐に渡る王候の姿がありました2015/06/03
黒猫グリ子
1
物語短編より。私が心酔するルートヴィヒⅡ世、とワーグナーの解説文は理想的な解釈で素晴らしかった。ルートヴィヒは音楽的感性の充足のためではなく、自身の理想幻想の実現・具現化の為に音楽を、ワーグナーを欲した。城の必要性の無い時代に究極の城を欲したように。。。「書物の王国」は、短編の全てが私にとってストライク!な訳ではいなと感じはじめた。タイトル自体は心惹かれ、本棚に飾ると綺麗なのだが。2014/10/05
旭
1
ありがたいシリーズだなあと。2012/09/13
s.shinji
0
図書館で偶然見つけたシリーズ