出版社内容情報
自慰行為は病の源であるという大胆な規定で、関係諸説の起源ともなった「オナニスム」。女性の色情の昂進に眼を向け、その生成、経験をつぶさに分析し、批判的立場から論じた「ニンフォマニア」他を収録。
【著者紹介】
1954年生まれ。東京大学大学院単位取得満期退学。博士。現在、九州大学教授。専攻、18世紀フランス文学、フランス現代思想。共訳書にルイ・アルチュセール『愛と文体―フランカへの手紙1961―73』(藤原書店)がある。
内容説明
オナニスムという悪習によってひきおこされる地獄絵図を、医学的な言説に文学的なイメージをちりばめながら構築した恐怖のヴィジョン『オナニスム』、女性の色情の昂進が行き着く先のおぞましき惨状を、物語的な描写を大胆に導入して鮮烈に描き出した『ニンフォマニア』を収録。『百科全書』からの項目「自慰行為」を付す。
目次
オナニスム(サミュエル=オーギュスト・ティソ)
ニンフォマニア(J.D.T.ド・ビヤンヴィル)
『百科全書』項目―自慰行為
著者等紹介
阿尾安泰[アオヤスヨシ]
1954年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。九州大学教授。専攻18世紀フランス文学
阿部律子[アベリツコ]
1951年生まれ。パリ第4(ソルボンヌ)大学博士課程修了。博士(文学)。長崎県立大学教授。専攻18世紀啓蒙思想(ヴォルテール)、フランス女性論、地域文化論
江花輝昭[エバナテルアキ]
1955年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。獨協大学教授。専攻17世紀フランス文学
辻部大介[ツジベダイスケ]
1963年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。福岡大学准教授。専攻18世紀フランス文学
辻部亮子[ツジベリョウコ]
1972年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。九州大学他非常勤講師。専攻中世フランス文学
萩原直幸[ハギワラナオユキ]
1959年生まれ、九州大学大学院博士過程単位取得退学、岡山大学准教授。専攻18・19世紀フランス文学
藤本恭比古[フジモトタカヒコ]
1951年生まれ、九州大学大学院博士過程単位取得退学、福岡大学教授。専攻20世紀フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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