感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tomo6980
3
由緒正しき本格推理。あいまいな事件が見方を変えるだけで鮮明になる。全くのパズル小説。良いものです2015/07/25
yunomi
3
読んでいて、ただただ退屈だった。よくまとまっているだけの探偵小説ほど、つまらないものはない。被害者の少年が殺されても同情の余地もない嫌なガキ、として描かれているのに、その点についての掘り下げが足りないのも大きな欠点。単に食い意地が張っているだけで殺されていては、子供もたまったものではない。2014/05/29
madhatter
3
前半部の盗難事件は、個人的には非常に面白いが、やや大掛かりに過ぎて、冗漫に感じられないこともない。また、解説でも触れられているが、事件の核の校長の甥二人が、殆ど直接的に登場しないため、殺された少年の性格がダイレクトに伝わらず、前半部の犯人の狙いが些か伝わりにくい。但し、パズラーとして、地味ながらも非常に面白かった。物証だけではなく、被害者の行動パターンや性格なども証拠として扱い、論理に無理なく組み込んだのが良かった。犯人のある言葉の手掛かりがややあざというらみはあるが、今後も紹介が進んで欲しい。2011/11/10
ミーシャ
3
13年間積読していました。古本の匂いがプンプン。でも満を持して読んだ割にはイマイチの感は歪めない。“読者への挑戦”が挿入されているのがうれしい。2010/01/12
みどりのいうら。
2
挑戦状前後で作者が「動機」については重要ではない、考えなくてもいい、と書いていたのはそのままの意味だったのか。原文を見て訳したのは自分でないから空想だが、本文中の文章はところどころ意味をなさなかったり、読みにくかったのは訳者の読み込み不足ではないのかな?完全な憶測だけど、ただ訳した感がある。空想だけどね。2018/05/16