現代イタリア幻想短篇集

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現代イタリア幻想短篇集

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  • サイズ B6判/ページ数 311p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336037466
  • NDC分類 973
  • Cコード C0097

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

20
(虫の苦手な人は食事前などにはお読みにならないでください 笑)ブッツァーティ作品は新訳古典文庫で既読。題名・内容共にインパクトがあったのは「ゴキブリの海」(笑)今にも甲板に揚がりそうな黒光りするゴキブリが蠢く海も凄いが蛆に恋した女の子、そんな虫愛ずる女の子に惚れこむどうしようもない男という登場人物も強烈過ぎて・・・^^;「ある鰯の自伝」も幻想めいていていいし、アルピーノの作品の結末は読者に委ねるような不安感や「巡礼」の逆説めいた悟り、「アルゼンチン蟻」の日常生活に入り込む不条理も癖になりそうです。2013/02/19

Kouro-hou

11
近現代イタリア人作家の幻想小説アンソロジー。国の傾向なのか、この本の傾向なのかわからないが、政治や芸術的主張が強めでホラー要素は少なめ。やらかしてしまった事、失ってしまったモノに対する哀惜の念を表した作品も多い。『人生という名の家』は作者がデ・キリコの実弟だそうで兄の絵画の雰囲気がとても合う。『ゴキブリの海』はニートのはずの息子が何故か突然海賊の船長になっており、多数のG(人を襲います)が漂う海上で喋る蛆虫と女を取り合う、という粗筋にする意味が何も無い話。悲惨な展開からは想像のつかないラストにぶっ飛ぶw2014/10/18

三柴ゆよし

10
「コロンブレ」と「魔法の上着」(いずれもブッツァーティ)は既読。翻訳はいまいちだが、グロテスクなイメージが横溢する「ゴキブリの海」(ランドルフィ)、得体の知れぬ商品をめぐるブラックな滑稽譚「パパ―ロ」(モラヴィア)、「胡蝶の夢」のイワシ版ともいうべき「ある鰯の自伝」(マレルバ)など、作品の質は総じて高い。幻想のありかたとしては、フランスやドイツなどの欧州諸国よりも、むしろラテンアメリカの文学に接近している印象を受けた。2011/02/14

ヴィオラ

9
ブッツァーティやらレーヴィは(再読だけど)やっぱり面白い(^_^)初読では、ランドルフィの「ゴキブリの海」が面白かった。虫が駄目な人は、しばらく夢に出てきそうだから、読まない方がいいかもね。ま、タイトルまんまだけど…(^_^;)後、ほぼお初のモラヴィアが良かった。これは短編集を探さねば!(と、また本が増えていく…)2012/06/04

王天上

6
いやー、大満足の一冊だった。イタリア粒ぞろいだなあ。訳者の努力がうかがえる。モラヴィアを初めて読んだが、とっても好み。エロ爺かと思ってた。ランドルフィって、こんなに面白かったっけ?短編集読みなおさなくては。2013/01/20

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