内容説明
大正に書かれて以来、世代を越えて少女たちに支持され、感動を与え続けてきた少女小説の代表的名作。テーマの花と少女のハーモニーを夢幻的に中原淳一の挿絵が彩る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりお
40
少女しかいない、少女小説。どれも美しく、可愛らしく。むさ苦しさは一切表れてこない。章のタイトルも「花」で埋めつくされている。挿絵の花や少女達も可愛らしい。1冊に少女と美しさが詰めこまれている。2017/11/16
はるき
34
清らかな乙女だけが生きることを許される世界でした。怖いくらいに美しい、壊れ物みたいな一瞬の少女期を切り取っています。2018/01/07
森の三時
32
大正時代の少女雑誌に掲載された、少女に向けて書かれた物語たち。うっとりするような美しい文章で綴られているのは少女期の精神世界である。花の命は短いのだ、やがて少女たちはそこから旅立たねばならないだろうに、それでも美しいものへの憧れは二度と持ち得ぬ宝物になる。故田辺聖子さんからの紹介で手に取った。挿し絵は中原淳一さん。伊吹さんの「彼方の友へ」を思い出す。2019/08/10
橘
18
面白かったです。 吉屋信子さんの切ないお話と、中原淳一さんの少女画がとてもうっとりと素敵。少女の設定が似ているお話もありました。少女が少女や女性に憧れる…というお話が、こんなに切なくて美しいとは。時代背景や言葉遣いも古めかしくて良いです。「フリージア」「白百合」「三色菫」が好きでした。2018/09/27
井戸端アンジェリか
13
表紙がお姉さま~んって誘うので購入。 乙女たちの集いし秘密の花園にドップリ浸りました。間違っても、脛毛モジャモジャ汗臭男なんぞ登場しません。はぁ....、乙女のうちに読んでいたとしたら.....。下巻でまたお逢いしませう。2015/05/19
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- 和書
- 迷走もする自主練時代