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出版社内容情報
天空と地上の間にある魂の宿・天間荘で、父と再会し、天世で生きる事を決意したたまえ。だが、たまえが現世に戻れる事を知った街の住人から、現世の人々へのメッセージを託される。迷いながらも家族と海咲、そして天間荘と別れ、現世に戻ったたまえが見つけた希望とは…? 魂を癒す天上の温泉旅館物語、堂々完結!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
12
魂とは、結局のところ、想いのことなのだ。生きているとか死んでいるとか関係なく、そこにもがく想いがあるのなら、遺された想いがあるのなら、人はその想いを伝えるべく、存在し続けるということ。2014/11/08
十六夜(いざよい)
11
面白かった!現世では苦労して居場所のなかったたまえだけれど、架空の三ッ瀬に住み、色んな人と出会い、何の心構えも無く死なざるをえなかった人たちの心残りを現世に持ち帰るという大役を得る。それを”生きがい”として生まれ変わったたまえ。消失の後には必ず再生があるんだと思わせてくれる希望のラストだった。どうか震災で失われた魂が救われますように。2016/07/09
T.Y.
9
街の皆に知らされる三ツ瀬の街の真相。生者は死者の想い出を伝え、死者は現世に行き場のなかった死者に「自分が必要とされる場」を与える。生と死の間で繰り広げられる、鎮魂と癒しの物語。あの大災害の鎮魂のいう主題を引き受けつつ、個々人の問題も綺麗にハッピーエンド。良かった。2014/11/03
RYOyan
6
まだ終わっていない現実。物語はなんだか綺麗に着地したけど、亡くなった命のことを想って切なくなった。2020/01/24
赤猫
3
3巻で居場所だったが、この巻では生きがいについて考えさせられる。そしてたまえと気持ちを重ねて思わず涙が溢れた。自分を必要としてくれる人、思い、言魂で強くなれるのかも。阿武隈さんも良いことたくさん言ってるし。ふとした時に手に取れるよう、本棚に入れておきたい一冊。2015/09/15