感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
磁石
21
西洋のヨーガ=カバラー。ユダヤ教のタルムードやキリスト教の聖書、イスラム教のコーランも含めてもいいのかもしれない。それらに書かれている哲理を実践し/経験し/理解し身につけるための、必要不可欠な行法。理想を叶えるための道具と手。顕在意識と潜在意識の両輪を巧みに使いこなし、超越意識へと到達する。そのための鍵であり門でありハシゴであるセフィロトの樹。……まだ本の中の言葉群に眩暈している状況。一読しただけでは解読しきれない、何度も読み直す必要がありそう。2016/05/02
デビっちん
14
生命の木について解説してくれていました。西洋マジックの背後にある価値観を学べる内容のように感じました。タロットカードとの接点も◎今の知識量だと、何度読んでも新たな発見が出てきそうです。2020/10/22
吉岡
6
[認識の変化] 例え盲でも、川のせせらぎや葉の揺れる音で樹や川は認識できる。 ゆえに自分は目が見えると錯覚するのが精神世界。しかし、それでは足元の虫や地中の鉱物は決して見ることは出来ないのです。 学習方針の変更が本書で学んだ一番の点。 本書はユダヤ神秘教で特に解釈される、生命の樹の解説書。 グノーシス派錬金術が「私は神だ」の意味の理解に成功。 2014/09/05
はにまる
1
生命の木・セフィロートのガチの解説で、読むのにえらく時間がかかってしまった。ユダヤ教・キリスト教の教義だけでなく、ギリシャ神話・エジプト神話、天文学、フロイト心理学や物理学まで、生命の木という体系で語ろうとする試みは非常に魅力的ではある。生命の木を下っていくほど物質世界になり、物理学と近づいていくのだが、ここで出てくる物理学がエーテル理論だったりするので、時代だなあと思う(エクトプラズムとエーテルの類似性が語られて面白い)。2024/12/07
新谷
0
非常に抽象的な説明を一つ一つ追うのに精神力を消費させられ、数ページ読んでは休みという読み方になった。 とはいえ、情報量自体は多くなく、繰り返しの説明も多い。なので一読目には筆者の伝えたいことの骨格みたいなものは伝わってきた。 この本には生命の樹がなにを象徴するのかということが書かれてある。そしてその象徴を読者が魔術に利用することを前提としている。自分もタロットを解釈するための一助としてこの本を読んだ。 しかし取っ掛かりとしては向かない本のようだ。原書も買ったので基本知識を固めた後にまた読み返そうと思う。2017/09/06