内容説明
解剖台上の悪夢。「恋愛曲線」「死の接吻」「メヂューサの首」他、科学者の視線と黒い笑いが交錯する傑作短篇に、エッセイ・犯罪実話・全集未収録作品を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鏡子
8
犬神、恋愛曲線、人工心臓、死の接吻、この四作が印象に残った。犬神は遺伝にまつわる恐怖が引き起こした幻覚、恋愛曲線は哀しい恋愛の美しくも不気味な末路、人工心臓は人工心臓開発に人生を捧げた夫婦の哀しくあっけない結末。そして死の接吻は文章全体に散りばめられたピリピリと皮肉でいて上品な言い回しに黒ずんだニヤケ笑いがこぼれた。2015/08/16
来古
1
【小説】「犬神」「恋愛曲線」「人工心臓」「外務大臣の死」「安死術」「死の接吻」「メヂューサの首」「新案探偵法」「稀有の犯罪」「二重人格者」「闘争」【エッセイ・犯罪実話】【全集未収録作品】「怪談綺談」「変な恋」「体格検査」「被尾行者」2025/07/01