感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
91
Comedy of humours ; 気質喜劇をジョンソンが書いており、こちらがその1冊として紹介されていたので。妻の浮気を疑う男の気質に、4つの体液が影響を与えると言われていた性質が見られるということだったが、正直よく分からない。全ての登場人物を気質で描き分けても、ドラマとしての面白さにも欠けてしまうだろうし。性格分類というくらいの理解でいた方がよさそうだ。そして、浮気を疑う男の話は、シェイクスピアの方がやはり読んでいて楽しいな。奇を衒う🟰小賢しさが全面に見え、受け取り手が楽しくない。2022/12/06
viola
2
エリザベス演劇の中で、特に苦手なベン・ジョンソン・・・。もう、これも3度は読んでいるんだけどなぁ、彼の戯曲って何度読んでもよく分からない。『癖者ぞろい』というタイトルですが、原題はEvery Man in His Humourで、『十人十色』とこれまで訳されていた作品と同じです。文学史によく出てくる、気質喜劇の代表作品。これは知られていないけど、翻訳が新しいため読みやすい。なんか変だなぁ、ソレローは??と思いながらも解説まで辿り着いて納得。カイトリーがQではソレローなんですね。2012/02/13