日本幻想文学集成 〈18〉 豊島与志雄 豊島与志雄

個数:

日本幻想文学集成 〈18〉 豊島与志雄 豊島与志雄

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336032287
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0393

出版社内容情報

豊島与志雄 著
堀切直人 編

再評価の高い豊島与志雄の待望の傑作選。近代説話と銘打たれた「沼のほとり」「白蛾」。ほかに、「或る女の手記」「どぶろく幻想」「霊感」「幻の園」「猫性」「都会の幽気」「道連」等13篇を収録。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

58
今まで豊島与志雄氏を知らなかった事を悔しく思ったことはない。これ程まで、日常の中でふと浮かび上がってくる不可思議な現象を幽玄な筆致で描ける幻想小説作家がいたなんて!一種の不気味な無防備さと噛み合わなさを持った女性に付き纏う男の心理を描いた「白蛾」。真っ白な物体ともいうべき女体とぼってりとした腹を抱えた白蛾が妖艶さを呼応させるように思えた。但し、日常の怪異を描ける作者は怪異に好かれない御仁だったようだ。青江派の刀に纏わる怪異が出ないかとそわそわしていたら…な「怪異に嫌はる」の納得の仕方が可愛らしい。2022/04/29

shinano

5
さて、豊島与志雄である。不思議な魅力を感じた作家であった。この本には彼の作品の中の神秘的・幻想的・超自然的なものが収められているが、随筆などを除くと彼の小説の多くがこの世界観のものだそうだ。彼を初めて読んでみて、これまで読んできた他の作家の「幻想文学」とは少し違うような印象を持った。わたしには、描かれている人や物や現象が怖いだとか不気味だとかいう感受ではなく、寂しさと虚しさの具現手段であり隠喩のひとつの様にも受け止められた。日本民族独特であり共通する幻想視感なのかもしれない。がしかし、彼には深度がある。2011/05/20

hgstrm2

1
この世の中に蠢く幽気に毒されながら、過去と断絶し、捨て身で自らの矜持としての貴族性を貫く。異様な焦燥と緊張感の中、そのまわりをぐるぐると回る火から逃げまわり、人間性を解体せられた人間は、その火の消えたところで、うつろな木偶として神々しい美しさを帯びる。それは白痴か、新たな創造か。これはただ事ではない。これだけ素晴らしい作家がほぼ無名でその作品がほぼ入手できないという現代日本の読書界の貧困、出版会の無知或いは怠慢。2018/09/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/24749
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。