内容説明
ナディアは女ではなかった。男娼。その魅力の虜になっていることは誰も知らない―はずだった。お娯しみの場面を写真に撮られてるまでは!社会的地位も平和な家庭も、全て諦めなくてはならないのか!―警察に泣きついてきた兵器会社の重役の一件を、ただの恐喝事件ではないとにらんだコランタンは、早速調査を開始。するとアラブへの武器輸出をめぐって競合するアメリカ社の影が浮かび上がってきた。敵はナディアのヒモを使って罠をしかけたのだ。目には目を、逆にそのヒモにフィルムを盗み出させるが、そのままフィルムを持ち逃げされてしまう。契約期限までもう時間がない。コランタンの追跡は、ブーローニュの森の同性愛者の大狂宴へ―。