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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
6
面白い。未婚の母になったヒロインや、女性の性的感情の表現が現れる作品など、新しい女の新しさという切り口で語る川本静子や、ベネットとドラブルで語る小野寺健、シビル(ドリアン・グレイに捨てられた女)やサロメで富士川義之、夫を殺した女は意外に少ないとコンラッドの『密偵』で植松みどり、『碾臼』から『ルース』と姦淫と禁欲で須賀有加子、エドワード朝にかけては男性作家が新しいヒロインを描いたと北条文緒など、話に上る19世紀文学作品も多く、特に一章が面白い。二章は実在の人物でパンクハースト母娘やハナ・カリックが興味深い。2012/11/09