内容説明
1961年、小児科医・川崎富作は奇異な患者に出会う。「これまでのどの病気とも違う」との直感が川崎病の発見につながる。しかし、医療界の常識に挑み、新たな病気の謎を追い続けた川崎医師の名が病名に冠されるまでには、30年の苦節を要した。疫学・病因、急性期・遠隔期の診療のポイントまで、川崎病の患者・家族はもちろん、医療関係者も必携!
目次
第1章 川崎病の歴史
第2章 川崎病の疫学・原因・病態
第3章 川崎病の診断
第4章 川崎病の急性期治療
第5章 心血管病変の診療と遠隔期の管理
第6章 成人期の管理
第7章 川崎先生の履歴
著者等紹介
三浦大[ミウラマサル]
東京都立小児総合医療センター副院長、医学博士。1960年、千葉県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学医学部小児科学教室に入局。横浜市立市民病院小児科医員、東京都立清瀬小児病院循環器科医長、東京都立小児総合医療センター循環器科部長を経て、2018年より現職。専門は小児循環器学、特に川崎病(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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リハヒロ
2
年々増加傾向の川崎病。年間15000人が罹患するそうで、2−3%は冠動脈瘤となるそう。心臓リハを行う身としては、冠動脈瘤は念頭に置いておきたい。2020/02/15
ソーシャ
1
小児循環器の第一人者が一般向けに川崎病について解説した本。どちらかというと医学的な解説がメインで、結構専門的な内容にまで踏み込んでいます。川崎病発見の経緯やその後の論争についても書かれていて、面白く読ませていただきました。2020/05/10
ゆいゆいほたほた
0
川崎病についてわかりやすかった!川崎先生の尽力が伺えた!上下関係や権力で川崎病や脚気などの原因の追求が遅れたとしって衝撃と共に納得…頭の硬い人ってダメだなと思った。北里柴三郎先生や福沢諭吉も登場するなど面白かった。、北里先生についても調べたいとおもった。 川崎先生が尽力してくれたおかげで私の息子も心配なく入院生活を送れた。感謝しかない。この病気で過去に命を落とした子もいることは忘れてはいけない。これから経過観察を頑張って付き合っていこうね。2023/06/06
Ryo Sogawa
0
川崎病の分かりやすい解説書。2023/03/22
azu3
0
川崎病にかかった子どもの家族や、かつてかかっていた人向けに書かれた本。川崎病のことがよくわかる。コメディカルにもお勧め。途中にさしはさまれる、実録風の物語が面白い。ま、ちょっとは美化されてるだろうけど。2019/12/15