心に響く空間―深呼吸するトイレ

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  • サイズ A5判/ページ数 270p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784335750113
  • NDC分類 528.1
  • Cコード C1052

内容説明

トイレのなかで人は何をしているのか。着替え、休息、リラックス…。もはやトイレは排泄のためだけの場所ではない。くさい、汚い、暗い、怖い、壊れている、4K、5Kと言われ続けたトイレが変わるまで。2008年度エイボン女性大賞受賞の小林純子率いる設計事務所ゴンドラの仕事から、トイレの在り方を考える一冊。建築主、専門家との対話も収録。

目次

第1部 トイレから見るまちと人―設計事務所ゴンドラの仕事から(商業施設とトイレ;学校とトイレ;まちづくりとトイレ;駅とトイレ;ユニバーサル・デザインとトイレ)
第2部 トイレをめぐる対話(湘南ステーションビル平塚ラスカ;学校とトイレ;オアシス@akiba;新宿西口思い出横丁;トイレが支える連携型のまちづくり;札幌・JRタワー;ユニバーサル・デザインとトイレ;排泄とトイレ;建築とトイレ)

著者等紹介

小林純子[コバヤシジュンコ]
1967年日本女子大学家政学部住居学科卒業後、(株)田中・西野設計事務所を経て、札幌にて(株)アトリエブンク、仙台にて(株)針生承一建築研究所等に勤務する。1988年、5億円かけた公共トイレ、チャームステーションの設計に加わる。1989年、一級建築士事務所ゴンドラを設立。1996年、一級建築士事務所有限会社設計事務所ゴンドラに改組。2004年から文化女子大学非常勤講師、翌年より日本女子大学非常勤講師を務める。2008年、エイボン女性大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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なる

23
集客に悩む横浜スタジアムを改修することになった時、オーナーであるDeNAが最初に着手したのはトイレだったという有名な話がある。綺麗になったトイレは女性の満足度を向上させることで集客へと結びつき、釣られるように男性の集客も増えて今や球場は満員御礼が続くようにまでなった。それほどにトイレは重要である。トイレの設計を手掛ける設計事務所ゴンドラが全国の注目すべきトイレプロジェクトについて紹介している。町ぐるみでの顧客満足への追求。いくら木材で外装をお洒落にした名建築的な美術館でもトイレがダメなら意味ないですし。2023/06/28

イボンヌ

10
ラジオ番組に著者が出演していたのを聴いて、本を探し読みました。 トイレづくりは深い。 設計前に様々な角度から調査しデーターを集めて作られているのがわかりました。2019/01/12

がっち

6
日本のお家芸トイレがすごい!トイレがまちがつくるって書いてあったがあながち間違いではないだろうな。そこの地域の良しあしはトイレでわかるといっても経験からも思う。やはりコミュニティや人がしっかりしていれば、トイレは必然的にきれいになるし、ある側面からの顔となっているようにも思える。トイレ巡りをしたいと思わないが、きれいなトイレをみると出るものが出る。2012/08/15

ユウティ

5
沢山の写真とそれぞれのトイレを設計するまで、作ったあとの話、プラス専門家のインタビューなど盛りだくさんでとても良かった。商業施設の画一的なトイレがフロア毎に大きく形を変えたり、児童生徒の声を聞きつつ世の中のトイレ環境を学習する機会を残した学校のトイレなどとても面白かった。綺麗で機能性の高いトイレは日本だから自動的に生まれてきたみたいに錯覚していたような気がするけれど、利用者や清掃員、地域の方の意見などこんなにも色んな角度から考えられて作られ、維持されている。こうやって誰かが積み重ねてくれていたんだなあ。2024/01/13

かわのふゆき

2
奥が深いね、トイレって。2009/08/19

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