内容説明
今や環太平洋の時代―日本・アメリカ・カナダ・韓国・台湾を代表とする精神科医たちが、クロスカルチュラル精神医学の視点から、各国の文化的特徴、国民性などと精神療法の関係、さらに問題点などを具体的に論じた、わが国で初めての画期的な書。
目次
第1部 アジア人と北アメリカ人のための精神療法(日本人の精神医療と精神療法;韓国文化における精神療法;台湾における神経症患者の外来治療;社会的状況の中での家族及び個人に対する共感;討論)
第2部 文化と精神療法の適用(阿闍世コンプレックス;日本的風土と医療制度とのかかわり;韓国における精神療法;精神保健における中国人家族の価値観の役割;悲哀―解放過程と移住―自発と強制)