内容説明
「臨床」の視点から心理学全般をとらえなおす提案。世界的な標準を視野に入れ、最新の研究にも目配りをした臨床心理学のみに偏らない、臨床に必要な心理学の概論。心理療法での精神分析、来談者中心療法、認知行動療法の3つの大きな流れについて深く簡潔に解説すると同時に、最近進境が著しい短期療法と臨床現場で脚光を浴びてきている最近の精神分析の動向についてもページを割いた。
目次
この障害を持った方を心理学的に知るためにはどうすればよいか―臨床から基礎へ
心の不調とは―精神医学と臨床心理学
その人らしさとはどういうことなのか―人格心理学
この方はどのような関係の中でどのように育ってきたか―発達心理学
この方はどのような社会的影響を受けてきたのか―社会とコミュニティの心理学
コミュニケーションをとることと考えること―言語と思考の心理学
この方はどんな世界に生きているのだろうか―認知心理学
どんなことをどのようにして学ぶのか―学習・行動心理学
何を感じ、どうしたいのか―情動と動機づけの心理学
何ができ、何ができないのか、そして、それを測るには―知能と心理検査の心理学
心理療法と福祉臨床
福祉臨床における健康心理学
福祉臨床における臨床心理学の位置づけ―生活の場と心理援助