内容説明
旅先で「映える」写真を撮影し、観光地の情報は口コミサイトで収集するのが当たり前の時代―。さらには新型コロナウイルスの感染拡大から、オンライン・ツーリズムの登場も手伝い、旅とメディアはより密接な関係を築いている。“拡張現実”をキーワードに現代観光への新たなまなざしを提案する一冊。
目次
序論 観光、メディア、そして拡張現実
第1部 観光とメディア(偶有性の触媒としての観光―拡張現実時代の「共在」に関する一考察;オンライン・ツーリズムと観光体験;コンテンツツーリズムで読み解く拡張現実化する社会―拡張し続ける物語世界とツーリズム実践について;観光的巡礼の試みとスピリチュアル・ツーリズム―「ながさき巡礼」を事例として)
第2部 マテリアリティとコンテンツ(1906年のコンテンツツーリズム―牧師・山田寅之助の聖地旅行;旧軍のバトルフィールド・ツーリズム―人吉球磨の海軍遺産による観光振興の取り組みを中心に;オートモビリティと移動身体―宮本常一におけるフィールドワークの“速度”と拡張現実;スマートフォンの中のおみやげ―縮減するマテリアリティと保持されるパフォーマンス)
第3部 パフォーマンスとコミュニケーション(変化し続ける都市の歴史的想像力―地図とガイドブックから見た東京の風景;観光ルートを作る想像性と身体―メディアとしてのマップ;サウンドツーリズム研究の可能性―「都市ASMR」を事例に;分裂とつながり―現代中国におけるムスリム・コミュニティの変容と生誕祭の活発化;仮想・拡張現実空間のピースツーリズムと当事者性)
著者等紹介
山田義裕[ヤマダヨシヒロ]
北海道大学教授。1957年北海道生まれ。北海道大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程単位取得退学。文学修士。専門はコミュニケーション論と観光学
岡本亮輔[オカモトリョウスケ]
北海道大学准教授。1979年東京生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科修了。博士(文学)。専門は宗教学と観光学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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