内容説明
「家」は、どのように論じられてきたか?家族と社会との関係を遡り、新しい家族への視点を紡ぎ出す。
目次
1章 「家」へのまなざし
2章 「家」と血縁
3章 大きな「家」と小さな「家」―「家」は大家族か?
4章 家と村(補論)
5章 「家」の宗教性
6章 イデオロギーとしての「家」
7章 まなざしの先へ
著者等紹介
米村千代[ヨネムラチヨ]
千葉大学文学部教授。1965年、岡山生まれ、札幌出身。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は、家族社会学、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もっち
6
整理されていてよかった。ただ、単純にハードとしての「家」、つまり入れ物として家を扱い、そこに住まう人の研究などをしたい場合はなにをレビューしたらいいのだろう…。その記載がない。2017/07/28
林克也
1
「家」の継続とは、ヒトとしての種の継続、つまり遺伝子の働きから来るものとはたぶん違う、のだろうな。 現在、「家」にどっぷり依存している人も、「家」から離脱している人も、それぞれ生命を保ち、生活が成り立っているわけであり、であれば「家」の意味、位置づけも容易には定義出来る筈もなく、それを研究している学者さんたちは大変だろうな、面白いけど。と思った。「家」そして「家族」の処理を決定しなければならない時期が刻々と迫っている自分にとって、多少のヒントにはなりました。 2015/06/15