内容説明
古代的なアフリカの王国、記紀・万葉の日本の都の空間、中国の都城、中世ヨーロッパの都市、近世都市としての江戸、アメリカの近代都市など、時間と空間を超えて、私たちが今、生きつつある「社会」を探究する。
目次
序章 都市という不在
第１章 二次的定住（〈中心〉と〈境界〉）
第２章 都市という社会（氏族の空間と国家の空間；都の空間と町の空間；夢と覚醒）
第３章 熱い都市 冷たい都市
結章 都市と社会
感想・レビュー
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武井 康則
9
都市とは何かと問いかけ、その答えのために各都市を対比すると言いながら、歴史や地図を書いても仕方あるまい。都市が特殊な物なら、なぜ出現したのか、その機能は、それと対比できるものはと考えるのが道理ではないかと素人でさえ考える。構造主義からニューアカの頃、都市論や記号論が流行って、それなりの用語や思考パターンを使えば、それなりの答えが出る。だから、今そんな空論から離れてフィールドワークが流行っているのかなと考えた。2025/05/22
