感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
21
1979年初版。現代都市の市民生活基準はどうあるべきなのか、子どもの生活基準はどうあるべきなのかを、3地域への調査をもとに分析された本です。大変中身が重いものだと思います。シビル・ミニマムは、ナショナル・ミニマムの発展のうえに地域社会の向上をめざすものだと思います。そういう意味では、革新自治体が広がりをみせたこの時代の時代背景が、この研究の背景にあるのだと思います。子どもの生活は社会全体の影響を受けつつも、地域社会の生活構造に大きく影響を受けているのも事実です。あくまで人権・権利向上の視点が重要ですね。2015/10/25