内容説明
加工の対象あるいは素材としての自然資源―人間による加工を経てはじめて資源として利用しうるものとなる自然物の分配と共有の様態を、自然についての認知との関連で追究し、象徴‐生態系の適応のあり方を検討する。
目次
序 自然の資源化
1 自然資源の認知・加工・利用(中国戦国時代の国家領域と山林藪沢論;社会関係のなかの資源―慶良間海域サンゴ礁をめぐって)
2 自然資源の「文化」化(飾る植物―東南アジア大陸部山地における種子ビーズ利用の文化;中国における根芸創出運動―資源を生み出す「美」の本質と構築)
3 資源の専用・占有と関係諸制度(「稀少資源」をめぐる競合という神話―資源をめぐる民族関係の複雑性をめぐって;中部フローレスにおける資源への関係行為)
4 労働と所有(ものを作る技の考察―インドネシアのバティック業から;生業資源とその所有―カール・マルクス『先行する諸形態』にならって)
著者等紹介
松井健[マツイタケシ]
1949年生。東京大学東洋文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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