現代社会学ライブラリー<br> 動物的/人間的〈1〉社会の起原

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現代社会学ライブラリー
動物的/人間的〈1〉社会の起原

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  • サイズ B6判/ページ数 146p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784335501210
  • NDC分類 361
  • Cコード C1336

内容説明

人間とは何か。人間の“社会”が、動物の「社会」と異なるのはどこか?哲学・進化論生物学・動物行動学・霊長類学・自然人類学などの知見と切り結び、人間の本質に迫る、渾身の力作。大澤社会学の最新の主著、待望の第1巻。

目次

第1章 生成状態の人間(知の究極の主題;「人間とは…」;経験科学の知見;サルの解剖の鍵としての人間の解剖;ハイデガーのトカゲ;問いの構造)
第2章 原的な否定性(原的な否定性;最初の人間に対する神の警告;チンパンジーの言語習得?;名前の謎;社会の起源という問い)
第3章 動物の社会性(利己的な動物個体;種の論理;包括適応度;遺伝子の利己性;動物の本源的な「社会性」;固体と社会;思想のもう一つの戦場)
第4章 “社会”の起原へ(人間的な社会性;理不尽な生存;「秩序の連続的破壊」としての秩序;仰向けに寝る赤ちゃん;鏡の中の自己=他者;小活)

著者等紹介

大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年生まれ。社会学者。2007年『ナショナリズムの由来』(講談社)で毎日出版文化賞受賞。その他、『ふしぎなキリスト教』(橋爪大三郎との共著、講談社現代新書、中央公論新書大賞受賞)などの著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かみぶくろ

93
「人間とはなにか」という究極の問いにシリーズ4巻で答えていく第1巻。左から右に文字が流れる完全な教科書スタイルだが、1巻は問いの基礎固めであるにも関わらず、内容は極めてエキサイティング。社会生物学の理論を駆使して人間と動物の差異から人間の社会性の起源を探求していく。遺伝子を次世代に残していくため生物の個体(遺伝子の乗物)が利他性を発揮するならば、個体内で既に本源的な社会性は存在している。その生物根本の社会性との差分こそが、人間固有の社会の起源だという。問題は、2巻が刊行されてる気配がないことだなぁ‥2016/04/17

ころこ

34
薄い本ですが、一般の読者に向けて書かれていないのか横書きの論文形式で、サラッとは読めませんでした。第2章に「原的な否定性」という概念が登場します。この言葉を検索したら著者の論文に当たりましたので、いつもの著者の造語なのかなと推測します。根拠なくその者に帰せられた原初的な選択のことで、これはいつもの神、言い換えれば象徴性が届く範囲のことです。チンパンジーの言語実験からトートロジーにおける否定性、つまりトートロジーが成立するには、原初的に左辺と右辺は違うという否定性が暗黙の前提としてあると論じています。第3章2021/04/28

ハチアカデミー

16
人間と動物を分かつものは何か、という哲学的な問いを考察するため、歴史、生物学、そして社会学まで幅広く扱う。サルが進化してヒトになったのではなく、ヒトの歴史を掘り下げることでサルであった可能性が見えてくるという転換から、人間の持つ「原的な否定性」=根拠を必要としないタブーの謎、動物と人間の社会観の差異、選択の背景へと論が進み、第四章で「人間的な社会性とは、(略)本源的な社会性に対する過剰もしくは過少において定義されるような社会」へとたどり着く。社会は動的平衡であるという指摘が続刊でどう展開されるのか楽しみ。2014/12/25

0
取り上げられている本から、松沢哲郎『想像する力』、福岡伸一『生物と無生物のあいだ』は読んでみたい。ベンヤミンの「歴史哲学テーゼ」も勉強しなくては。2014/07/27

マウンテンゴリラ

0
社会学の教科書的な書物であるが、一般読者に対する読み物としても大変興味深い内容であった。私自身これまで、社会学と言えば哲学や心理学をベースにした人文系の学問という漠然としたイメージがあったが、自然科学(特に生物学、動物学)の知見を大いに取り入れたところに幅の広さと、説得力を感じた。本能に支配された、動物の社会性と、理性、感性の影響が強い人間の社会性を論理的に比較検討するという流れに引き込まれながらも、スッキリ理解できたかというとそうでもない。それだけに、ますます続編を読んでみたいという気分にもさせられた。2014/05/01

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