出版社内容情報
自由を希求しながら同時に「強い民主制国家」を志向したカピタンの理論を読み解く!
盟友ド・ゴールとともに、戦前~戦後を疾走したルネ・カピタン。
フランスにおいても再評価が進むカピタンの考える「真の民主主義」とは? その現代的意義とは?
動乱期の中からこそ生まれた強靭な理論を、当時の時代状況に照らして解明する書。
* ルネ・カピタン(Rene Capitant, 1901-1970)
フランス私法学の大家であるアンリ・カピタンを父に持ち、自身も公法学者として、議会制改革やナチズムに関する優れた学術的業績を残したことで知られる。第2次世界大戦下でのド・ゴールとの出会いを機に政界へと身を投じ、対ドイツ抵抗運動や第5共和制の創設に多大な貢献をした。日仏会館の館長として東京に滞在し、樋口陽一が師事するなど、日本との交流も深い。
内容説明
ド・ゴールの盟友として戦前~戦後を疾走したルネ・カピタン。自由を希求しながら同時に「強い民主制国家」を志向したのはなぜなのか。公法学者にして政治家としても活躍したカピタンの考える「真の民主主義」とは。動乱期の中からこそ生まれた強靱な理論を、当時の時代状況に照らしてつぶさに読み解く。
目次
第1章 はじめに―ルネ・カピタンと共和国の「再生」
第2章 第3共和制―改革と崩壊
第3章 敗戦・レジスタンス・解放
第4章 第4共和制―復興と危機
第5章 第5共和制―再生と発展
第6章 おわりに―カピタン理論の現代的意義
著者等紹介
高橋信行[タカハシノブユキ]
1974年福岡県東区香椎に生まれる。2009年、東京大学大学院法学政治学研究科法学博士号(公法)取得。現在、國學院大學法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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