神戸学院大学法学研究叢書<br> 王統と国家―近代ドイツ公法学における“君侯法”の展開

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神戸学院大学法学研究叢書
王統と国家―近代ドイツ公法学における“君侯法”の展開

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  • サイズ A5判/ページ数 396p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784335359385
  • NDC分類 323.34
  • Cコード C3032

出版社内容情報

〈王統〉の法と〈国家〉の法、その緊張と交錯に迫る

 いまなお公法学者の関心を集める近代ドイツ公法学の古典理論。しかし、近代ドイツの基本的政治構造である立憲君主制についてはともかく、もう一つの側面「世襲君主制」にまつわる〈君侯法〉―王位継承や摂政、王室財政など当時の国制の中核テーマを含む―については、長らく注目がなされてきませんでした。そこで本書は、近代立憲君主制の背後にある「王統」(君主の親族組織)のもつ伝統的な法構造が、近代公法学によってどのように体系的・解釈学的に対応され、そこにいかなる対立と限界があったのかを歴史的アプローチにより分析。近代ドイツ公法学のドグマーティクを読み直すとともに、現代日本の皇室法の解釈論を考える一つの材料をも提供しうる、比類なき研究成果。

内容説明

“王統”の法と“国家”の法、その緊張と交錯に迫る。王位継承や王室家憲を始めとする「世襲君主制」に纏わる“君侯法”の諸問題から近代ドイツ公法学のドグマーティクを精緻な歴史的アプローチから読み直す、比類なき研究成果。

目次

序章 「君侯法」とは何か(問題の所在;課題と視角)
第1章 国家法人格の理論の成立と“君侯法”論の前哨―一八三〇・四〇年代(クリューバーとアイヒホルンの対抗と世代交代;ハノーファー憲法紛争とアルブレヒトの国家法人説;マウレンブレッヒャーの国法学と「家産原理」;シュタールの「家産原理」批判と男系親同意権;反響と学説布置)
第2章 王位継承法理論の転機と“君侯法”の形成―一八五〇・六〇年代(普通ドイツ国法の標準形成と王位継承法理論の転機;ゲルバーの国法学における王位継承と“君侯法”;シュルツェの王位継承法研究と「君侯法」の概念)
第3章 公法学の「方法的転換」と“君侯法”論―一八七〇・八〇年代(ラーバントと「法学的方法」の確立;シュルツェにおける男系親同意権の否定と「君侯法」;シュルツェ学説の受容と限界;帝国立法における私的君侯法の再編と「君侯法」の乖離)
第4章 王位継承紛争と“君侯法”論争―一八九〇年代以降(リッペ侯位継承事件と男系親同意;レーム“君侯法”論の挑戦;“君侯法”の理論と実践)

著者等紹介

藤川直樹[フジカワナオキ]
1987年(昭和62年)丸亀市生まれ。2020年(令和2年)神戸学院大学法学部准教授。専攻、西洋法制史・ドイツ法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。