出版社内容情報
直近の法改正に対応した、逐条解説書の補訂版!
今版は、2年前に上梓した4版改訂版以降の新しい判例の蓄積を補うことはもちろん、また、次にあげるような、重要な法改正がなされたことに対応した補訂版です。
刑法典解釈にも影響が生じる少年法改正が、2022(令和4)年4月1日に施行され、そして6月には、刑法改正が成立し、このうち侮辱罪の法定刑を引き上げる部分は、7月7日に施行されました。この改正は、インターネット上の名誉侵害に対する社会の問題意識の高揚を背景にしており、他の条文解釈にも関連してくると考えられます。
さらに、12月には民法改正がなされ(令4法102)、16日に公布されました。親権者の懲戒権を規定していた民法822条が削除され、子の監護・教育における体罰等の禁止を定める民法821条が設けられた点が重要で、それに対応する改訂は、本書が期待されている「刑法典の各条文についての実際の解釈・運用を明示し、その最新の理論的根拠を簡潔に示すこと」という視点から、必須のものと考えられたため、今回、第4版を補訂することになりました。
現在の刑事実務に応える、最新コンメンタールです!
内容説明
少年法改正、侮辱罪の法定刑引き上げ、刑法の解釈に影響ある令和4年12月に改正・公布された民法の親権者の懲戒権関連条文の削除と821条新設等への対応、さらに重要判例の追加を行った補訂版!
目次
第1編 総則(通則(第1条~8条)
刑(第9条~21条)
期間計算(第22条~24条)
刑の執行猶予(第25条~27条の7)
仮釈放(第28条~30条) ほか)
第2編 罪(削除(第73条~76条)
内乱に関する罪(第77条~80条)
外患に関する罪(第81条~89条)
国交に関する罪(第90条~94条)
公務の執行を妨害する罪(第95条~96条の6) ほか)
著者等紹介
前田雅英[マエダマサヒデ]
東京都立大学名誉教授
松本時夫[マツモトトキオ]
弁護士・元広島高裁長官
池田修[イケダオサム]
前国家公務員倫理審査会長・元福岡高裁長官
渡邉一弘[ワタナベカズヒロ]
弁護士・元札幌高検検事長
河村博[カワムラヒロシ]
弁護士・元同志社大学教授・元名古屋高検検事長
秋吉淳一郎[アキヨシジュンイチロウ]
国家公務員倫理審査会長・元仙台高裁長官
伊藤雅人[イトウマサト]
東京高等裁判所判事
田野尻猛[タノシリタケル]
公安調査庁次長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 雁金屋草紙 講談社文庫