出版社内容情報
憲法の歴史的背景に向けられた視点と、憲法改正などのテーマに向けられた視点をもとに、現代を生き抜くための教養を伝える。
冷静に意見を組み立てて、社会を語れる武器とせよ。
難しい感じがして、よくわからない――。
憲法に、そういった印象を持つ方々も多いかもしれません。
ですが、判例や学説を中心に勉強する憲法学とは少し違い、
憲法にまつわる歴史的な背景への視点や、
憲法改正の議論などタイムリーな話題への公平な視点を、
コラム、用語集、おすすめの本ガイドなどとともに、
届けることを目指したのが本書です。
章の最後には、本文に関連する本・映画・ウェブサイトなども掲載。
こうした作品と憲法が、実は関連していることもわかります。
ただの暗記ではない、意味を理解した上での広くて深い知識。
多角的な視点に基づき、問題を発見し解決しようとする姿勢。
人格を形成・発展させる努力と、その成果としてつかむもの。
これらの3つが、本書の考える教養です。
これらの教養は、過去から現在、そして現在から未来を考えることができる
ものの見方を手に入れることへとつながり、
社会を考えて社会と向き合うときの一生モノの土台となります。
そのきっかけを、憲法というものを通じて伝えていきます。
序 章 教養として憲法を学ぶということ
第1章 そもそも、憲法とは? ――憲法と国家、立憲主義
第2章 日本国憲法の成り立ちとは? ――憲法制定史
第3章 天皇の歴史と現代における存在意義とは? ――象徴天皇制
第4章 憲法9条の成立過程と解釈の変遷とは? ――平和主義
第5章 幸福追求権の意味と「新しい権利」とは? ――包括的基本権
第6章 不合理な差別とその是正とは? ――法の下の平等
第7章 表現の自由と「知る権利」とは? ――精神的自由権?@
第8章 思想・良心の自由、信教の自由、学問の自由とは? ――精神的自由権?A
第9章 職業選択の自由、財産権の保障とは? ――経済的自由権
第10章 生存権、教育を受ける権利とは? ――社会権
第11章 選挙権・被選挙権、国民主権とは? ――参政権
第12章 国権の最高機関の地位と役割とは? ――国会
第13章 行政権、執政権とは? ――内閣
第14章 司法権、違憲審査、裁判員制度とは? ――裁判所
第15章 地方公共団体の役割とは? ――地方自治
終 章 過去から現在、現在から未来へとつながる憲法
附録1 憲法基本用語集
附録2 おすすめの本ガイド
内容説明
冷静に意見を組み立てて、社会を語れる武器とせよ。ただの暗記ではない、意味を理解した上での広くて深い知識。多角的な視点に基づき、問題を発見し解決しようとする姿勢。人格を形成・発展させる努力と、その成果としてつかむもの。社会を考えて社会と向き合うときに土台となる3つの一生モノの財産を、憲法を通じて伝えます。
目次
教養として憲法を学ぶということ
そもそも、憲法とは?―憲法と国家、立憲主義
日本国憲法の成り立ちとは?―憲法制定史
天皇の歴史と現代における存在意義とは?―象徴天皇制
憲法9条の成立過程と解釈の変遷とは?―平和主義
幸福追求権の意味と「新しい権利」とは?―包括的基本権
不合理な差別とその是正とは?―法の下の平等
表現の自由と「知る権利」とは?―精神的自由権1
思想・良心の自由、信教の自由、学問の自由とは?―精神的自由権2
職業選択の自由、財産権の保障とは?―経済的自由権
生存権、教育を受ける権利とは?―社会権
選挙権・被選挙権、国民主権とは?―参政権
国権の最高機関の地位と役割とは?―国会
行政権、執政権とは?―内閣
司法権、違憲審査、裁判員制度とは?―裁判所
地方公共団体の役割とは?―地方自治
過去から現在、現在から未来へとつながる憲法
著者等紹介
神野潔[ジンノキヨシ]
現在、東京理科大学理学部第一部教養学科准教授。2005年慶應義塾大学大学院法学研究科公法学専攻後期博士課程単位取得退学。2006年武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部助手。助教、専任講師を経て、2012年准教授。2014年より現職。2010年イリノイ大学ロースクール客員研究員、2013年イェール大学東アジア研究所客員研究員として在外研究を行う。その二度のアメリカでの研究生活で、世界的にも著名な研究者たちの授業準備や授業実践を垣間見て、教養教育の重要性を再認識する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。