内容説明
フィデューシャリーとは?信認とは?英米法の国々で発達してきたこの概念を正しく理解するための基本書、誕生。実務で役立つとともに学界へもインパクトを与える信託実務の中から生まれた注目の一冊。
目次
第1章 信認関係の本質
第2章 信認法はどこから来たか
第3章 受認者の義務
第4章 信認法と任意規定
第5章 なぜ信認法を独立のカテゴリーとして考えるのか
第6章 裁判所による受認者の規律、救済方法、裁判手続
第7章 託すことと信頼を促進するうえで信認法が果たす役割
著者等紹介
溜箭将之[タマルヤマサユキ]
1977年生まれ。東京大学法学部卒業。現在、立教大学大学院法学研究科教授。専攻、英米法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひでっち
0
大陸法系の民法を学んだ人間にとっては、信認法の理解は難しい。日本では、会社法の取締役の義務のところで、善管注意義務とか忠実義務とかいう言葉で表現されるのでしょうが、ちょっと違う気もする。日本における信認法の展開は、まさにこれからなんでしょうね。2015/07/14
suzuki hirokazu
0
fiduciary duty=受託者責任。英米において発展してきた託される人の理論。フィデューシャリーについてより良く理解するための助けになるもの、あるいは基本に立ち返るときに指針となるものが掲載。ルールから離れられない日本で上手く定着するのかねぇ。2014/12/07