内容説明
「公の営造物」の構造を深く掘り下げ、国家賠償法2条を再構築する試み。フランスの「公土木の損害」に関する責任法の研究を出発点とし、わが国の国家賠償責任を新たな視点で再構成した著者の集大成。
目次
第1章 フランスにおける公土木の損害(dommages de travaux publics)(公土木の損害に関する責任法の成立―恒久的損害(dommage permanent)を中心として
公土木責任法の発達―事故損害(dommage accidentel)に関する責任法の考察を中心として
公土木責任法における新たな展開―第三者(tiers)と利用者(usager)の区別に基づく責任システム
フランス公土木責任法及び日本法との対照の試み)
第2章 国家賠償法2条の再構成(国家賠償法2条をめぐる問題状況;国家賠償法2条の成立と展開;物的性状瑕疵類型;供用関連瑕疵類型;国家賠償法2条の再構成)
終章 国家補償の体系の意義(国家補償法の意義―現状の理解と問題点;国家補償法の行政法体系の中での視座の設定;小括)
著者等紹介
小幡純子[オバタジュンコ]
上智大学大学院法学研究科教授。1957年東京生まれ。1980年東京大学法学部卒業。東京大学文部教官助手。1986年上智大学法学部専任講師。1988年上智大学法学部助教授。1995年上智大学法学部教授。2004年上智大学大学院法学研究科教授。専攻、行政法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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