内容説明
神道と福祉の関わりを明らかにする初の体系書。近代以降の神社・神職の社会事業や社会福祉事業、戦前期の内務官僚の社会政策に焦点をあて、近代から現代に至る「神道」と「福祉」、「教化活動」との関連性を明らかにする。
目次
序 本研究の概要―対象・意義・研究の方法
第1部 内務省の社会政策と神社の関わりをめぐって(内務官僚水野錬太郎の神社観と神祇行政官僚の系譜;内務官僚井上友一の神社観(その一)―神社中心説と地方改良運動をめぐって ほか)
第2部 民間社会事業と神社・神道との関わりをめぐって(近代教誨制度の沿革と神道―神道教誨の誕生と中絶;近代の民間社会事業と宗教―感化院の設立をめぐって ほか)
第3部 神社神道と社会事業、教化活動との関わりをめぐって(近現代の神社神道と社会事業、教化活動との連関性を考えるために;近現代における神社神道の社会福祉事業概観 ほか)
結 今後の課題と展望
著者等紹介
藤本頼生[フジモトヨリオ]
昭和49年生まれ、岡山県出身。平成9年皇學館大学文学部神道学科卒業。平成21年國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士後期課程修了。博士(神道学)。専攻は近代神道史、宗教社会学。現職は神社本庁録事、神社本庁総合研究所研究員。その他、國學院大學研究開発推進機構伝統文化リサーチセンター共同研究員、皇學館大学階位検定講習会講師(神道教化概説)を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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