出版社内容情報
カント哲学の基本概念、用語、関連人物など650項目を第一線で活躍する内外の研究者150名余を結集して編み上げた最良の事典。
内容説明
カント哲学の基本概念、用語、関連人物、主要著作など650項目を第一線で活躍する内外の研究者150名余を結集して編み上げた最良の道しるべ。「今、カントを知る」ための恰好の手引。索引も充実。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんすけ
21
カントのある側面を捉えたくて、本書をここ数カ月ほど読んでいる。辞典ではなくて事典だから、一つの事項から他の事項へと、終わりが観えない読書が続いている。たとえば、下記のように。 ●総合⇒経験⇒感性⇒悟性⇒推論⇒判断⇒経験⇒分析⇒総合● さらには参考文献にも、いくつか読みたいものがあった。これでは来年はカント尽くしになてしまうだろう、それでも構わない。来年(2024年)は、カント生誕300年だからカントを中心に読んでいく予定いるからだ。2023/12/01
U2
2
カントの難しさの原因のひとつにその拙筆を挙げることができる。一文が無駄に長いのもそうだが、特有のジャーゴンを註もなく多義的に使用したりa prioriやtranszendentalといった語に全く新しい意味を付与したり、しかも伝統的用法でも使用することもある。錚々たる研究者を結集して編纂されたこの用語集は、そんなカントを読み解くにあたり必携だ。彼の著作と格闘しながら難所に逢着するたび参看するといった使い方が基本になるだろうが、三島由紀夫ばりに辞典自体を一冊の読み物と見做して通読しても面白いかもしれない。2021/06/06
田中AD
2
これがなかったら原著は読めなかった。2018/04/16