内容説明
恐怖、嫉妬、怒り、悲しみ、他人の感情を人は本当に理解できるのだろうか。
目次
経験の直接性から―道ひらきのために
第1部 猿(崖の上のハレム―マントヒヒの所有と嫉妬;サルから見た世界―ベルベットモンキーの恐怖と警戒;表情をおびた身ぶり―少しひらかれた道;森の神の興奮―チンパンジーの現象学)
第2部 人(怒りと首狩り―感情の解釈学;言説の政治学―感情の文化的構築と身体化;感情生活の弁証法―グイ・ブッシュマンの性と愛;仲間であること―感情と言語行為)
感情、共在のエンジン―道はひらかれたか
著者等紹介
菅原和孝[スガワラカズヨシ]
京都大学総合人間学部教授。1949年東京生まれ。京都大学理学部卒。同大学院理学研究科博士課程修了。北海道大学文学部助手、京都大学教養部助教授を経て1997年より現職。専攻は人類学。ニホンザル、エチオピアの雑種ヒヒの研究から出発し、1982年より狩猟採集民グイ・ブッシュマンの調査に従事。研究テーマは身体、相互行為、コミュニケーション。感情論に続き、動物論、恋愛論を構想中
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