内容説明
東南アジア世界の尊厳を重んじ、独創的な方法論と実証的なフィールドワークをもとに、壮大な知の構図を提示したわが国初の画期的講座。
目次
総説 文化の多様性―異相と多義
第1部 擦れ合う文化―文化の源泉と変容(基層文化とヒンドゥイズム―和会通釈の論理;イスラーム・ジャワ・インドネシア―A.R.ファフルディン・ムハマディヤー前会長の人物像による考察;外来と土着―フィリピンにおける民衆カトリシズム世界;内なる実践へ―上座仏教の論理と世俗の現在;東南アジアにおける中国人社会の宗教―マレーシアにおける徳教と黄老仙師慈教の事例を中心として)
第2部 表象の揺らぎ―文化形式の成り立ち(早婚、高出生力、文化―プリアガン・スンダ人社会の事例;さかしまの世界―宇宙論・神話・儀礼;レトリックの諸相―歌謡、呪文にみられる植物の隠喩;洗練された様式とひなびた表現―東南アジア音楽・舞踊音楽のリズム構造について;聖別された場―建築のトポロジー)
第3部 移り・変わり―情報のずれ(フロンティアの文化動態)