内容説明
東南アジア世界の尊厳を重んじ、独創的な方法論と、実証的なフィールドワークをもとに壮大な知の構図を提示したわが国初の画期的講座。
目次
総説 「地域」像を求めて―〈外文明〉と〈内世界〉
1章 文明流とその培地
2章 農耕文化の伝播と適応
3章 フロンティアとしての開拓空間
4章 ヒト・社会・出生間隔―東南アジアにおける具体像
5章 村の意味論
6章 「圏」の概念―社会単位論
7章 都市のなりたち
8章 「世界」観の組み立て
9章 文献学としての東南アジア史
10章 近代と前近代を分けるもの―ヘルメス神の栄光
11章 「政治」の成立
12章 〈想像の共同体〉としての国民国家
13章 農業・農村研究と「風土の工学」
14章 経済学と東南アジア研究