なぜ「近大発のナマズ」はウナギより美味いのか?―“新しい魚”開発の舞台裏

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334979379
  • NDC分類 666.695
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「ウナギ味のナマズ」開発秘話を含め、近畿大学水産研究所の魚ビジネスの舞台裏に迫る

内容説明

「近大マグロ」に続く話題の「ウナギ味のナマズ」は、こうして生み出された―数々のハードルを乗り越えて、既存の制度や権益や商習慣や硬直した常識を相手に悪戦苦闘しながら新商品を開発し、市場へと放ってヒットさせた大胆不敵な一人の研究者の物語。

目次

第1章 蒲焼き難民を救え!(「ウナギ味のナマズ」の衝撃;生産が追いつかないほどの人気に ほか)
第2章 「ウナギ味のナマズ」を生んだのは誰だ?(ナマズ料理にスポットライトが当たる;村中川の経験が、人生を大きく分けた ほか)
第3章 日本人とナマズの長くて深い関係(実は超メジャーな食材;世界中で売れる?ナマズの可能性とは ほか)
第4章 ウナギは本当に地球から姿を消すのか?(10年で倍になったウナギの値段;絶滅危惧種なのに大量販売という謎 ほか)
第5章 世界への挑戦とジェネリック・マーケティング(出発点は、研究よりマーケット;ナマズの次のビジネス戦略とは ほか)

著者等紹介

山下柚実[ヤマシタユミ]
作家・コラムニスト/五感生活研究所代表。東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。月刊誌連載、新聞エッセイ、ネットコラムなど数多く手がける。第一回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。江戸川区景観審議会委員、元環境省・感覚環境のまちづくり検討会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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6
世界で3番目に多く食べられているナマズ。でも半身1切れ1598円では中国産ウナギといい勝負。2030年には現在日本では10%の養殖比率も世界比率で66%になるとの事。その頃にはウナギも完全養殖されてナマズ味のウナギが海外輸出品目になっていたら嬉しいです。2017/11/17

5
近大と言えばスポーツだが、ここ最近、マグロやナマズが有名。ウナギ味のナマズは衝撃的だった。ただ、このウナギ味のナマズを食べた人に会ったことがあるが、タレでウナギ味と錯覚する、という感想をきいたことがいる。ただ、試みは非常に面白い。関西の中堅私立大学として、これからも色々新しいことにチャレンジしてほしい。2017/11/12

乱読家 護る会支持!

3
クロマグロの完成養殖に実現した近畿大学の次の挑戦「ウナギ味のナマズ」。 絶滅危機にあるウナギ。弁天様のお使いと言われる琵琶湖のイワトコナマズに着目。水質、エサでナマズから泥臭さを取る研究。脂の乗りを良くするエサの研究。共食い防止策。ウナギとは違う、ウナギ味に近づける加工方法の研究。。。 研究プロセスを描いた第1章は面白かったが、、、他章はナマズ食の歴史、ウナギ危機の話、養殖マーケティングの話など、、、第1章は企業秘密かもしれんけど、膨らまして描いて欲しかったなあ、、、2017/12/13

Humbaba

2
養殖が必ずしも天然に劣るとは限らない。それどころか、育成方法によっては寧ろ養殖の方が優秀になることもある。どう調理するかを事前に定めておいて、それに合わせて餌の配合を変える。手間はかかるかもしれないが、そうして手間をかけただけのリターンは期待できる。2017/12/16

パロリーヌ

1
久しぶりに一気読みするくらい面白い本に出会った というか将来をきめそう 近大の大学院、割とあり2018/12/07

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